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ボリビアのオキナワ移住地のオキナワ第一日ボ学校(井上久美校長)と浦添市立沢岻小学校の6年生111人が、学校案内パンフレットを互いに送り合ったり、児童生徒同士で親睦を深めたりするなど学校間で交流している。
沢岻小は国語の授業の一環で「日本文化を発信しよう」の学習を実施する。沖縄の移民について知り、世界のウチナーンチュについて考えるほか、自分たちの生活や文化をパンフレットにまとめて相手に伝えることを目的に取り組んだ。
9月には事前学習として「沖縄移民とボリビア」をテーマに、NPO法人沖縄NGOセンターの出前授業があった。オキナワ第一日ボ学校からビデオメッセージを受け取った後、自分たちの文化や生活を伝えるパンフレットを作成した。第7回世界のウチナーンチュ大会の際は、オキナワ第一日ボ学校から新城恵旅さん(17)が来沖し、沢岻小学校で交流会を開いた。
沢岻小の児童らは交流を通して「住むところが違っていても温かく接してくれたので、同じウチナーンチュだと感じた」「ボリビアのことを調べているうちにボリビアが好きになってきた。ボリビアに行きたいという夢を持っている」「日ボ学校と交流して、すごく自分の考え方が広くなったなと思った」など、感じたことを言葉にした。
交流会を企画した沢岻小の片桐功教諭は「新型コロナの流行やロシアとウクライナの問題で世界が分断される中で、世界のウチナーンチュ大会が開催されることを知った。子どもたちがつながることが、未来の平和の第一歩になる」と取り組みの意義を伝えた。
(安里三奈美通信員)