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ホテル創りのやりがい 武田寛枝・ロワジールホテル&スパタワー那覇総支配人 <仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ロワジールホテル&スパタワー那覇の総支配人に着任して驚いたことが1つある。大規模修繕の会議を毎月のように行っていることだ。客室総数640室、レストランが5店舗、温泉やプール、結婚式場に9つの宴会場などがある大型ホテルのため、設備改修の決定から実施までに約3年をかけて、計画的に順番にメンテナンスしているのだ。

 昨年11月にリニューアルオープンした温泉「島人の湯」は私が転職して初めて携わった大規模改修であった。デザインや内装などについて意見を取り入れてもらい、非常に楽しかった。そして、現在は2023年に大規模改修を行う1階メインダイニング「フォンテーヌ」の計画が大詰めをむかえている。

 地元のお客様はもちろん、県外からのお客様が「沖縄に来たらロワジールホテルで、あの料理が食べたい!」と思い出してくれるレストランにしたい。コンセプトの見直しから、料理一品一品を決めるまで、膨大な時間をかけてスタッフ皆と意見を出し合う大変な作業だ。でも、こうして出来上がっていく施設には、愛着が強くなり、接客にも一層力が入る。ホテル創りのやり甲斐を改めて感じている。

 最近は全国旅行支援「おきなわ彩発見NEXT」の恩恵もあり、ホテルに活気が戻ってきた。どんなに忙しくなっても目の前のお客様を大切にしながら、より喜んでもらえる未来のホテル創りもスタッフと一緒に頑張りたい。まずは、来年の「フォンテーヌ」のリニューアルをお楽しみに!