「次の50年」見据え議論 沖縄の若手起業家らでつくる「PROJECT50」がシンポ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
「PROJECT50」の今後の活動方針を報告する古謝玄太氏(右から4人目)らチームメンバーとシンポジウムのゲストスピーカー=26日、那覇市の八汐荘

 より良い沖縄づくりを目指す県内の若手起業家ら有志でつくる「PROJECT50」が26日、キックオフイベントとなるシンポジウムを那覇市の八汐荘で開催した。日本復帰50年を迎えた沖縄の「次の50年」を見据えて、チームメンバーの6氏がゲストを交えて沖縄の課題や可能性、目指すべき方向性を語り合った。

 PROJECT50は古謝玄太氏(那覇市副市長)、下地邦拓氏(EFPolymer COO)、糸数未希氏(NPO法人にじのはしファンド代表理事)、上間喜壽氏(上間フードアンドライフ会長)、玉城研太朗氏(那覇西クリニック理事長)、平安座朝弥氏(HENZA代表)の6氏が立ち上げた。

 子どもたちが輝ける社会づくりをテーマにした議論では、親の所得水準にかかわらず子どもたちが家庭や学校以外の世界を体験できる仕組みづくりなどが提言された。

 世界で稼げる沖縄経済をテーマにした時間では、経営者が県内客だけでなく県外・国外の視点を意識したり、沖縄の価値を明確化したりする必要性などが指摘され、多様な観点からの議論が展開された。

 司会を務めた古謝氏は「会場に来られなかった人も含めて、これからもより良い沖縄の未来のために議論と行動を共に取っていきたい」と述べた。 
  (大嶺雅俊)