沖縄インフル全国最多 前週比3.4倍、流行注意報目前


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 沖縄県は6日、県内のインフルエンザ定点報告数が2022年第52週(12月26日~1月1日)で全国最多の9・89人(報告数554人)だったと発表した。「流行の兆し」(定点当たり1人以上)となった前週の2・91人から約3・4倍に増え、「流行注意報」(同10人以上)に迫っている。同日の新型コロナウイルス新規感染者は2076人で、前週比906人(77・4%)の増加。インフルエンザと新型コロナが同時流行し、医療が逼迫(ひっぱく)する恐れが出ている。

 インフルエンザの流行注意報が最後に出たのは2020年1月8日。近年はコロナ下で抑えられていたものの、例年だと流行期は1~2月だ。県は今後も報告数が増え、次週には約3年ぶりに注意報発令の水準に達すると見込む。警報(定点当たり30人以上)となる恐れもあるという。

 インフルエンザの定点報告医療機関は県内56カ所。保健所別では中部が16・00人と最多で、南部10・07人、那覇市8・58人、北部2・80人、八重山2・00人、宮古0・50人と続いた。前週は0だった北部、宮古にも広がっている。

 型別割合はA型が96・8%、B型が0・2%。年齢別は、5~9歳が180人(32・5%)と最も多く、次いで1~4歳100人(18・1%)、10~14歳99人(17・9%)の順となっている。
 (稲福政俊)