人と動物が共生する社会を実現するための中核となる沖縄県動物愛護管理センター譲渡推進棟(南城市大里字大里)の開所式が7日、同棟で行われた。愛称は「ハピアニおきなわ」。玉城デニー知事をはじめ関係者ら約50人が出席し、収容された犬猫が新しい飼い主と幸せに暮らせるようになるための拠点として活用されることを期待した。
施設は2022年10月から仮運用を開始し、12月までに犬25匹、猫20匹を収容した。治療、不妊去勢手術のほか、しつけ・トレーニングなどを実施した後、これまでに犬10匹、猫15匹を譲渡につなげている。
愛称「ハピアニおきなわ」の名付け親、県立中部農林高3年の眞榮田凜奈(りんな)さんは8年前、それまでの飼い主が飼えなくなった犬1匹を引き取り、その子3匹と合わせて計4匹を飼っている。「人と動物が互いを思いやることが大事だ」という眞榮田さんは今春、熱帯資源科動物コースを卒業した後、愛玩動物看護師を目指し進学する予定だ。
施設は犬猫の譲渡と飼い主への指導のほか、しつけ・トレーニング教室の開催、ドッグランの開放も行う。問い合わせは県動物愛護管理センター譲渡推進棟(電話)098(945)8812(平日午前9時~午後4時)。
(安里周悟)