FC琉球が初練習 倉貫監督、土台づくりに意欲


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ボールを追って体を動かすFC琉球の選手たち=9日、八重瀬町スポーツ観光交流施設

 今季J3で戦うFC琉球は9日、八重瀬町スポーツ観光交流施設でことしのチーム練習を始動させた。昨季、ヘッドコーチとしてチームを支えた倉貫一毅監督が指揮を執る。「倉貫丸」の船出は1年でのJ2復帰を最大の目標に掲げるが、そのためには勝利に貪欲にリーグ戦で勝ち続ける必要がある。選手はボールの感触を確かめるようにメニューをこなし、軽快な動きを見せた。倉貫監督は「シーズン前のこの時期はとても重要」と強調し、土台づくりに意欲を見せた。

 チーム最長の11年在籍で12シーズン目となるMF富所悠は昨季を振り返り「後半は目指すサッカーとかけ離れてしまった。ボールを大事に試合を支配するFC琉球の戦い方をしっかり取り戻していく」と決意を込める。「選手もたくさん入れ替わった。若手がプレーしやすく、特徴を出せるようリードしたい。やることを整理し、ピッチの中でも外でも引っ張っていきたい」とベテランの自覚と覚悟で挑む。倉貫監督については「どういうサッカーがしたいか意見交換で分かり合えている。すごく哲学のある人で面白いサッカーができると思う」と語った。

 U―18からトップ昇格したうるま市出身の17歳、津覇実樹も体を動かした。「みんな優しくたくさんコミュニケーションを取ることができた。地元でプレーできることはうれしい」と感触を語った。「ボランチをやりたいが、使ってもえらえるならセンターバックやサイドバックもできる」と器用さをアピール。「技術やフィジカルはまだまだ。開幕までに筋力トレーニングや走り込みで体づくりをしたい」としっかり足元を見詰めた。
 (大城三太)


【一問一答】FC琉球・倉貫監督「一丸となり、全力で臨む」
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