【ロサンゼルス】太鼓の鼓動 夜空に響く 琉球國祭り支部20年祝う


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球國祭り太鼓ロサンゼルス支部創立20周年祝賀会で、出演者がパフォーマンス=10月17日、トーランス市リドンドビーチパーフォーミングアートセンター劇場

 琉球國祭り太鼓ロサンゼルス支部は10月17日、「チムドンドン―沖縄の鼓動」と題した創立20周年祝賀会を、ロス隣のリドンドビーチ・パーフォーミングアートセンターで盛大に催した。会場は700人余の観客で埋まった。ゲスト支部は沖縄と埼玉、宮古、ペルー、ブラジル、テキサス、オハイオ、地元LAなどから約60人が出演、若者たちの太鼓の鼓動がロサンゼルスの夜空に響いた。

ロサンゼルス支部長のクリスティン山内さん

 当日演奏された曲は「ミルクムナリ」や「時をこえ」「神々の詩」「シンカヌチャー」など力強い14曲。加えて眞境名本流琉舞道場愛元の会による「かぎやで風」祝儀舞踊、安冨祖流研究朝一会ロサンゼルスによるゲスト出演があった。
 ロス支部長のクリスティン・山内さんとアドバイザーのケン・山内さん夫妻の努力が大きい。
 ロス支部の歴史は今から二十数年前にさかのぼる。当時の北米沖縄県人会芸能部長の沢岻安和さんが、一通の手紙を沖縄の琉球國祭り太鼓演出家の目取真武男さんにロス支部を立ち上げたいとの思いを送った。芸能部長は眞境名愛子さん、比嘉朝儀さんと代わったが、それぞれの努力が実って1995年に創立にこぎ着けた。
 目取真さんからは「海を越え指導に行った方々や機会を見つけて沖縄で指導を受けたメンバーたち。夢と感動の広がりが世界へと発信されている」と感謝のメッセージが届けられた。
(当銘貞夫通信員)