高校バスケ、女子は西原が3年連続頂点 主将島村が突破力発揮 男子は美来工科


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
西原―小禄 第3Q、シュートを決める西原の島村曜莉=15日、沖縄市の県総合運動公園体育館(小川昌宏撮影)

 バスケットボールの第41回小橋川杯寛杯争奪高校選手権大会最終日は15日、県総合運動公園体育館で決勝リーグ最終戦が行われた。男子は美来工科が77―59で興南に勝利し、3戦全勝で2年連続7度目の優勝を飾った。女子は西原が78―70で小禄に競り勝ち、3戦全勝で3年連続10度目の頂点に立った。男女上位4チームは第53回全九州春季選手権大会(3月・鹿児島)に推薦される。

 第1クオーター(Q)に23得点し7点先行のスタートダッシュに成功した西原が、第2Q以降リードを守り続けて小禄に競り勝った。2戦全勝同士の女子決勝リーグ最終戦。先行逃げ切りで新人大会に続き栄冠を手にした。

 チーム最多の30得点。主将の島村曜莉が攻守でチームを引っ張った。持ち前のスピードを生かし、鋭い縦への突破力で次々とゴールをこじ開けた。詰め寄られる大事な局面で積極的にリングへアタック。高い決定力で勢いをつないだ。注意を引きつけてからのゴール下へのアシストも光った。

 金城末美監督は「高さもスピードも個々で勝負すると分が悪い」と苦戦を予想していただけに、「最初リードして追い付かれなかったのが良かった」とチームの粘り強さを評価した。ただ「このままでは全国で勝てない」と厳しさも見せ、さらなる成長を期待した。

 最長出場で終了間際のボール運びを担った酒井栞奈は「走り込んできた成果が出せたと思う」とうなずいた。島村は「これで2冠。総体と選手権まで4冠を目指している。絶対に取りたい」。決意は固く、全国で勝てるチームづくりを目指す。
 (謝花史哲)

男子は美来工科、堅守速攻 主導権渡さず

美来工科―興南 第3Q、オフェンスリバウンドを奪う美来工科の田村美智

 いずれも決勝リーグ2戦全勝で事実上の決勝戦となった男子は、美来工科が第3Qに29点を挙げて興南を突き放し優勝を飾った。前半は得点が伸び悩んだが、後半は切り替えの速さが光り、堅守速攻でリズムをつかんだ。一時最大20点リードするなど主導権を渡さず走り抜けた。

 前半は個人で打開しようと攻めが単調になった。後半はスクリーンから空いたスペースに走り込みパスを受けるピック&ロールの仕掛けを多くしたことが奏功し、興南の守備を崩した。

 3点弾4本を含めチーム最多28得点と躍動した田村美智(みんと)は「全体的にまだフリーのシュートを外している。課題を見つめ全国で1勝できるチームにしたい」と成長を図る。
 (謝花史哲)


 【男子】
▽決勝リーグ
美来工科
 77―59(15―16,16―10,29―14,17―19)
興南

コザ
 59―49(15―18,12―11,17―6,15―14)
豊見城

▽最終順位 (1)美来工科3勝(2)興南2勝1敗(3)コザ1勝2敗(4)豊見城3敗

 【女子】
▽決勝リーグ
西原
 78―70 (23―16,23―18,22―23,10―13)
小禄

KBC未来
 60―51 (6―12,11―14,20―8,23―17)
普天間

▽最終順位 (1)西原3勝(2)小禄2勝1敗(3)KBC未来1勝2敗(4)普天間3敗