「居場所ができてうれしい」 双子や三つ子の集い 家族同士で悩み・楽しさを共有 沖縄・名護


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北部地域初開催となる「ふたごちゃん、みつごちゃんクラブ」の参加者ら=名護市港の名護中央公民館(提供)

 【名護】多胎児と多胎児の家族ならではの悩みや楽しさを分かちあい、交流し合える居場所づくりを目指して「ふたごちゃん、みつごちゃんクラブ」の集いがこのほど、名護市の名護中央公民館で開かれた。北部地域での開催は初めてで、一般社団法人おきなわ多胎ネット副代表理事の内間美沙紀さんが主催した。0歳から60歳までの双子12組と家族、双子を授かっている妊婦らが参加した。

 会では参加した双子同士がゲーム遊びをしたほか、親同士がなごやかに交流した。芸人の「ヤギのシルー」がサプライズで登場し、絵本の読み聞かせをした。抽選会もあり、最後まで参加者の笑顔が絶えなかった。

 北部地域の助産師や保健師が会に協力し、参加者からの悩み相談などを受けて、専門的な視点からアドバイスした。

 沖縄食糧、オキコ、那覇ミート、おきなわこども未来・ランチサポートから米やパン、アグーのベーコンなどの寄贈があった。

 主催した内間さんは「0歳、2歳、3歳、4歳から60歳まで年齢に幅がある双子たちが参加してくれた。それぞれの成長を目で見ることができ、いろいろな話が聞けた」と振り返った。参加者からは「北部でこのような居場所ができてうれしい」との声があったという。

 内間さんは「北部ならではの居場所をつくり上げていこうと決意した。今回はイベント形式だったが次回はゆっくり交流ができる形で開きたい。親戚がいる北部地域で開催ができ、私自身、参加者の温かさを感じ感動した」と話した。
 (中川廣江通信員)