琉銀、8年ぶり正職員の賃金ベースアップを実施へ モチベーション向上や物価高騰対策


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琉球銀行(資料写真)

 琉球銀行(川上康頭取)は19日、2023年度の春闘に向けて正職員約1400人を対象に、給与水準を引き上げるベースアップ(ベア)を実施する方針を発表した。物価高騰への対応と職員のモチベーション向上が目的で、15年度以来8年ぶり。

 琉銀はベア実施の方針を既に労働組合側に伝えており、引き上げ幅は今春闘の交渉で決まる。また、同行では18年からベテラン層の役職定年制度の廃止や若手行員の賃金引き上げといった処遇改善に取り組んでおり、今年4月には新たに中堅行員やリーダー行員の賃金引き上げも予定する。

 琉銀人事部は「コロナ禍が続き先行きが見通せない厳しい状況ではあるが、職員の処遇改善に積極的に取り組むことで企業価値を高め、県民を中心としたステークホルダーに還元できるよう努めたい」と説明した。
 (小波津智也)