【宜野座】宜野座中学校(伊波寿光校長)の3年生、ウッドフィン稀杏楠(きあな)さん(惣慶区)、ダニエルズ羅衣紗(らいざ)さん(宜野座区)がこのほど、日本英語検定協会(英検)主催の実用英語技能検定を受け、それぞれ1級、準1級に合格した。大学生でも取得が困難な階級に初挑戦し、一発合格した。将来の夢についてウッドフィンさんは「通訳やジャーナリストなど、国際的な仕事に就きたい」、ダニエルズさんは「海外で人の心を助けるセラピストやカウンセラーになりたい」などと語る。
普段から英語の歌の歌詞を「理解しながら」聴き、映画に字幕は必要ないという。英語の書籍にも慣れ親しんでいる。試験では筆記や面接がある。面接試験では、面接官の高度な質問もあり、語彙(ごい)力や国際感覚も問われる。ただ英語が話せるだけでは通用しない。
2人とも出身は沖縄ながらもハワイや米国での生活歴があり、英会話の習慣は身に付いていた。検定に向けて英作文や読解力を鍛えたり、過去問題集を何度も解いたりと、塾でも学校でも時間を惜しまず地道に勉強した。自分の弱点を克服する努力を積み重ね、試験に挑んだ。
今回の資格取得を大絶賛する伊波校長は「元々、備えていた英語力に加え、圧倒的な努力で勝ち取った資格だ。将来は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)や国際的な機関で活躍する人材になってほしい」と期待を寄せている。
(池辺賢児通信員)