沖縄のサトウキビ生産、74万トンの見込み 長雨が影響…豊作だった昨シーズンを下回る


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製糖のため搬入されるサトウキビ(資料写真)

 JAおきなわによると、今シーズン(2022~23年期)の沖縄県内のサトウキビ生産量は74万8千トンを計画し、豊作だった昨シーズン(21~22年期)の81万5千トンを下回る見込みとなった。昨年春以降に長雨が続いたことなどが影響した。内訳は、粗糖の原料になる分蜜糖が約68万トン、黒糖が約6万トン。

 サトウキビは例年12月ごろから収穫が始まる。1月10日現在の県内の収穫量は13万3千トンで、計画より遅めのペースだが、春にかけて作業が本格化する。昨シーズンは台風被害が軽微だったことや天候に恵まれ、過去10年で2番目に多い豊作だった。

 今シーズンは、昨春以降に長雨や天候不良が続き、前年収穫したサトウキビの株から発芽したものを収穫する「株出し」などの管理作業が一部夏場にずれ込んだことが影響し、前年比で減産を見込む。

(當山幸都)