【宮古島】宮古総合実業高校生活福祉科の3年生は12日、市内の「てぃだの子保育園」に通う園児13人を招いた交流会「ちんすこうをつくろう!」を開いた。かわいらしいエプロン姿の園児一人一人に生徒らは丁寧に教え、黄金色に輝くちんすこうを焼き上げて一緒に味わった。
交流会は同校生活福祉科3年生の伊良波凜さん、勝連りんさん、濱川萌香さん、宮國さくらさんの4人が企画した。同科では、生徒それぞれが課題研究としてテーマを掲げて地域交流を深めてきた。これまでに泥だんご作りや方言紙芝居の贈呈などにも取り組んでいる。
ちんすこう作りを企画した伊良波さんは「みんなが知っている沖縄の郷土菓子で、喜んでくれるかなと考えた」と話した。
交流会では企画した生徒4人が講師役を務めた。調理の前にはちんすこうの誕生や原料などを紹介する自作の紙芝居を園児に披露した。
園児らは材料の小麦粉と砂糖、ラードを小さな手で一生懸命にこねて一口サイズの円盤形に整えた。伊良波さんは「予想していたより、子どもたちがしっかりしていて(調理の)助けもいらなかった。保育園児、かっこいいです」と笑った。
「お姉さん」たちからのアドバイスを受けながら、きれいな円盤のちんすこうに仕上げた園児は「材料をもみもみするのが楽しかった。上手に作れた」と誇らしげに話した。
(佐野真慈)