ソフトボールの第46回男子・第56回女子中学生新人大会最終日は21日、沖縄県読谷村のゆんたんざソフトボール場で行われた。女子は宜野湾が11―3で古堅に勝利し、初優勝を飾った。最優秀選手賞に松岡杏莉(宜野湾2年)、優秀選手賞に平良心愛(ここあ)(古堅2年)、打撃賞に仲嶺愛乃(あの)(宜野湾2年)が選ばれた。男子は読谷が認定優勝した。参考試合として読谷―合同チーム(嘉手納・あげな・嘉数・宜野湾)の試合が行われ、合同チームが勝利した。最優秀選手賞に與那嶺仁渉(とわ)(嘉手納2年)、優秀選手賞に仲村渠知貴(読谷2年)、打撃賞に仲宗根聖七(せな)(嘉数2年)が選出された。女子優勝、準優勝チームは九州選抜(2月25、26日・鹿児島県)の出場権を獲得した。
女子宜野湾は打線がつながり、古堅に8点差をつけて新人初優勝をつかんだ。
投手の松岡杏莉が初回に2失点。「フォームが乱れ、高めに浮く球が多かった」とつまずいたが、その裏にすぐさま逆転に成功した。松岡は二回以降、速球を武器に「緊張がほぐれ、いつも通りに投げることができた」と持ち直した。
二回裏は中原亜莉寿主将のランニングホームランなど、一挙7得点で一気に勝利をたぐり寄せた。「直球の外角だった」と右越えを放ち一気にホームへ。絶妙の送球が返ってきたが、ミットをかいくぐるように滑り込んで左手で本塁をタッチした。
準決勝、決勝合わせ6打数5安打と打撃でチームを勝利へ導いたのが仲嶺愛乃。「これまではすくい上げてフライが多かった。たたきつけて打つようにした」とフォーム改善で結果につなげた。
最終回となった五回は古堅打線に長打を浴びたが、ホームで走者を刺すなど守備の好プレーで1失点にとどめた。中原主将は「初回で2失点したが、すぐに逆転し、立ち直れたことが大きかった」と勝因を挙げた。
(大城三太)
男子 合同チーム、大差で勝利 與那嶺 投打でけん引
男子は読谷の他は合同チームでの出場だったため、読谷が認定優勝となった。参考試合は合同チームが点差を付けて勝利した。
合同チームを投打で引っ張ったのが與那嶺仁渉(とわ)。初回の攻撃で塁に出ると、俊足を生かして二、三盗を決め、適時打で生還を果たした。マウンドではドロップやチェンジアップを駆使して抑えた。
全日本都道府県対抗(3月・熊本)には読谷メンバーを加えて県選抜を組む。與那嶺は1回戦敗退した昨年の結果を糧に「4強が目標」と活躍を誓った。
読谷主将の大城悠斗は「内野のエラーも多く、外野はボールの距離感がつかめていなかった」と反省点を挙げた。
(大城三太)