高校バレー、西原(女子)2年連続9回目の優勝 「負け癖」払拭、飛躍誓う KBC杯


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 バレーボールのKBC学園杯第71回全沖縄高校冬季選手権大会は23日、那覇市民体育館で決勝リーグの残りの試合が行われ、男子は首里がリーグ戦3戦全勝し、2年連続3回目の頂点に立った。女子は3戦全勝した西原が2年連続9回目の優勝を果たした。男女とも上位4チームは、2月10~12日に長崎県で開催される「第33回全九州選抜高校大会」への沖縄県代表として、派遣される。

西原―首里 第3セット、力強いスパイクを放つ西原の小波津友愛=23日、那覇市民体育館(喜瀬守昭撮影)

 最近の主要大会では軒並み2位と、優勝まであと一歩届かなかった西原が、決勝リーグ全勝で本年度初めての頂点に立った。前に立ちはだかっていた首里との最終戦。接戦を制すと、選手たちはコート上で笑顔を見せた。

 第1セットはリベロの山入端楓を中心に拾ってつなぎ、菊地怜以亜のブロード攻撃などで得点を重ねて制した。だが、2セット目は相手へのブロックが甘くなり、連続失点でセットを落とした。

 迎えた最終セット。「間を抜かれないようにした」(大嶺若日子主将)というブロックが何度もチームを救った。マークする相手を絞りしっかり止めた。最後も大嶺と小波津友愛のブロックで完全に止め、勝負を決めた。

 2位が続き、「負け癖」(前竹秋帆監督)がついていたという。新人大会以降、練習からプレーの約束事をお互いに確認し、みんなではっきり意見を言い合うようになった。どこかあった他人任せの雰囲気とともに「負け癖」も今回の勝利で払拭したようだ。

 県内屈指の攻撃力のある布陣だが、拾われてラリーが続く場面も多かった。主将の大嶺は「チャンスを一本で決めきらないといけない」と課題を挙げる。九州大会を見据えさらなる飛躍を誓った。
 (屋嘉部長将)