「本土と沖縄のギャップ感じた」日韓の学生ら30人、辺野古ゲート前を訪問、抗議の市民から学ぶ


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米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議活動参加者から話しを聞く学生ら=27日午後、名護市辺野古

 【北部】日本と韓国のジャーナリスト志望学生らでつくる「日韓学生フォーラム」は27日、米軍普天間飛行場移設に伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設現場を訪れ、抗議する人々から話を聞いた。日韓から記者志望学生、メディア内定者、現役記者ら約30人が参加した。

 フォーラムは日韓の学生が互いの国に集い、それぞれの問題意識を共有することなどが狙いで、2017年に始まった。記者経験者らが実行委員を務める。これまで広島や福岡などで開催された。リアルでの開催は3年ぶり。

 学生らは26日に沖縄入りし、琉球新報社、宜野湾市の嘉数高台などを訪問。米軍キャンプ・シュワブゲート前ではノーモア沖縄戦命どぅ宝の会の山城博治共同代表らから説明を受けた。

 クォン・デオクさん(25)=韓国カトリック大=は兵役経験があるといい、「平和の大切さを実感している。米中対立の前線になってしまっている沖縄について勉強することは重要だ」と強調した。柿沼亜里沙さん(21)=明治大=は「今まで抗議の現場を見たことがなかった。本土と沖縄のギャップを感じた」と話した。

(長嶺晃太朗)