県教育委員会は29日、郷土芸能の実演家を目指す高校生をハワイへ派遣した。那覇空港で出発式が開かれ、県内10校から16人が参加した。2月11日まで、伝統芸能を生かした観光産業や歴史・文化施設での就業を体験する。
郷土芸能を観光資源として活用できるグローバルな人材を育成する狙いがある。人気商業施設のアラモアナセンターや慈光園など複数の施設で、高校生らでプログラム構成を考えたステージを披露し、英語で曲紹介などをする。現地の高校生や大学生とも交流する。
団員を代表して、向陽高校2年で琉球舞踊が専門の生徒(17)は「事前研修で学んだ表現力などを生かして、高校生だからできる活気あふれる演舞を披露したい。伝統芸能を通じて沖縄とハワイの観光・文化の架け橋となれるよう務める」と決意表明した。
(中村優希)