政治

シュワブ沿岸に土器 遺跡認定なら辺野古工事遅れ

 【名護】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、埋め立て予定地の米軍キャンプ・シュワブ沿岸から新たに土器や石器が発見されたことが3日までに分かった。発見場所は文化財の「碇石(いかりいし)」が見つかった現場付近で、仮設岸壁や仮設道路建設予定地に一部が重なる。土器などが文化財だった場合、市教育委員会は新たな遺物が見つかったとして、一帯を遺跡に認定するよう求める方針で、移設作業の大幅な遅れなど影響が生じる可能性が高い。

 市教委は10月13~16日と26~30日の間、碇石発見現場付近で、歩いて遺物の有無を確かめる踏査を実施した。その結果、干潮時の海辺で土器や石器が数点見つかった。現在は市教委が保管している。市は遺失物法に基づいて名護署に届けを出し、同時に米軍に公開許可申請を提出する。その後県教委が文化財保護法に基づいて、土器や石器を鑑査し、文化財と認められた場合、その一帯を遺跡と認定するかを検討する。
 遺跡と認められた場合、工事の前に遺跡の規模を調べる試掘調査が必要となる。さらに、記録を残すための調査を実施する場合もある。市の担当者は「防衛局の工事の規模が分からない」と前置きし、「現在実施している調査すら本年度中で終わるとはとても思えない。(遺跡と認められた場合の)試掘調査はその後になる」との見通しを述べた。