初日からファンら続々「球音と選手に熱視線」 プロ野球・沖縄キャンプ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
日本ハムキャンプ初日に行われた紅白戦を楽しむファンら=1日、タピックスタジアム名護(大城直也撮影)

 沖縄県内では1日、プロ野球7球団がキャンプをスタートさせた。新型コロナウイルス感染症の影響で昨年まで制限されていた観客の入場が緩和され、各球場には県内外から続々とファンが訪れた。各地で青空が広がり気温23度まで上がる陽気に包まれる中、活気に満ちた選手たちの練習にファンも球春到来を喜び、熱視線を送っていた。

 日本ハムは名護市でキャンプを始動し、ファンが見守る中、紅白戦を行った。投手と野手の二刀流に挑む県出身の上原健太選手(28)は投手として二回に登板し1イニングを投げたが、制球が乱れて3失点だった。

 父親と応援に来た名護市の慶山大悟さん(10)は「プロのプレーに感動した。明日からもできるだけ毎日見に来てプロの技を学びたい」と目を輝かせた。
 (普天間伊織)

中日 監督「結果出す」 仲地投手も練習

 北谷町のアグレスタジアム北谷で中日ドラゴンズの立浪和義監督はファンに対して「今年は大きく変わる年。必ず結果を出す」と誓った。読谷村のオキハム読谷平和の森球場では2軍のキャンプが実施され、県出身の仲地礼亜投手が真剣な面持ちで練習に励んだ。村波平から応援に駆け付けた知花源吉さん(72)は仲地投手について「いい顔をしている」と期待した。
 (名嘉一心)

楽天 内間、平良選手 県勢も軽快に

 楽天は、金武町ベースボールスタジアムでキャンプをスタートした。県勢の内間拓馬選手はブルペンで75球投げ込み、平良竜哉選手はノックなどで軽快な動きを見せた。

 東京から訪れた藤田和美さん(50)は「初夏みたい」と暑さに驚きつつ「“推し”の鈴木大地選手らがけがなくシーズンを過ごしてほしい。もちろん日本一にも」と今季のチームの活躍を祈った。
 (屋嘉部長将)

ヤクルト ファン「日本一奪還」

 日本一奪還を狙うヤクルトはANA BALL PARK浦添でキャンプイン。歓迎式で花束を受け取った高津臣吾監督は「実りある1年にしたい」と気合を入れた。

 東京都から駆け付けたファン歴40年の大沼宏之さん(43)は大卒ルーキー北村恵吾選手に注目する。「日本一奪還も期待するが、ヤクルトには面白い野球をやってほしい」と語った。
 (吉田健一)

阪神 15年ぶりに指揮 岡田監督に期待

 阪神は宜野座村野球場でキャンプを始動した。歓迎セレモニーでは、15年ぶりに指揮を執る岡田彰布監督が「(2005年以来の)リーグ優勝を目指す。秋にはファンの皆さんと喜びを分かち合いたい」と語った。

 ファン歴約40年の棚原八津子さん(65)=浦添市=は「今年こそは日本一を取ってほしい。岡田監督に期待する」と力を込めた。
 (岩切美穂)

DeNA 県出身宮城投手 家族も駆け付け

 宜野湾市のアトムホームズ宜野湾で1軍が春季キャンプをスタートした横浜DeNA。選手たちの威勢のいい声に、ファンたちが拍手で応え、にぎわいを見せた。

 昨年、育成から初の支配下登録をつかんだ県出身の宮城滝太投手の家族も応援に駆け付けた。母のさとみさん(41)は「1軍で投げているところを見たい」と活躍を期待した。
 (謝花史哲)

 

ロッテ 「飛躍の年に」地元からエール

 ロッテは石垣市中央運動公園でセレモニーを行った。吉井理人監督が「“ロッテ晴れ”の中、初日を迎えられたことをうれしく思う」とあいさつした。

 石垣島協力会会長の中山義隆石垣市長は「リーグ制覇、日本一に向け、希望に満ちた活気あふれるキャンプとなるようバックアップしていく。飛躍の年となるよう願っている」とエールを送った。
 (八重山毎日新聞提供)