沖縄弁護士会(田島啓己会長)は1月30日、依頼を受けた2件の事案を放置したなどとして、同会に所属する男性(61)=石垣市=を業務停止4カ月の懲戒処分にしたと発表した。同会所属の弁護士が業務停止以上の懲戒処分を受けるのは2016年以来で、日本復帰後18件目。
同会によると、男性は18年ごろに建物の敷地の時効取得に関する訴訟の委任を受けたが、22年12月まで4年以上、提訴せず、依頼者からの問い合わせにも回答しなかった。弁護士会から連絡するよう伝えられても放置した。20年12月には未払い賃金を請求する委任を受けたが、解任されるまで約10カ月間放置した。
男性は2件とも認め「対応できなかった」などと話しているという。