【東京】浜田靖一防衛相は6日の衆院予算委員会で、本紙などが先月行った世論調査で、政府が進める南西諸島の防衛強化で、周辺国との緊張が高まることへの懸念を示す県民が多い結果となったことに対し「有事において沖縄が攻撃されるとの懸念もあることは認識している」と述べた。穀田恵二氏(共産)への答弁。
浜田氏は、本紙などの世論調査で安全保障関連3文書の閣議決定などで打ち出された防衛強化に伴い、県民の55%が反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有に反対し、周辺国との緊張が高まるとする回答が61%に達した点について問われて答えた。
沖縄戦については「県民は筆舌に尽くしがたい苦難を経験した」との認識を示した上で、安全保障環境の悪化を理由に「南西地域の防衛体制を目に見える形で強化し抑止を高めていきたい」とした。
(安里洋輔)