給料アップしても赤字…新たに借金 23年度県予算案を家計に例えてみたら


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 2023年度の県予算案を10万分の1にして家計に例えてみた。新型コロナウイルスの影響で冷え込んでいた景気も持ち直し、給料は増えてきたものの、依然として家計は赤字となっている。

 家計の規模は861万円とする。給料などの独自の収入(県税などの自主財源)は前年度よりアップの314万円となる見込みだ。実家から毎月もらう仕送り(地方交付税と地方譲与税など)が256万円で、特別な仕送り(国庫支出金)が220万円。それでも足りないので銀行から36万円を借り(県債)、貯金(繰入金)から35万円を引き出した。

 支出でみると、食費(人件費)は213万円。光熱費や通信費(物件費)に84万円を支出し、医療・介護保険料に37万円を充てる。自宅の修理や車の買い替え、貯金などに(投資的な経費など)197万円を支出する。子どもへの仕送り(市町村への補助金など)は264万円。ローンなどの返済(公債費)に65万円を費やす。

 一方、これまでの借金(県債残高)は536万円残っている。