元プロ野球の斎藤佑樹さん「多くのアスリートを救う」 再生医療をスポーツに生かす可能性語る 琉大でシンポ 沖縄


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
再生医療をスポーツに生かす可能性について語る斎藤佑樹さんら(左から2人目)=3日、琉球大学

 沖縄スポーツ再生医療推進共同研究体は3日、スポーツ再生医療シンポジウムを琉球大学で開いた。元プロ野球選手の斎藤佑樹さんらが参加し、スポーツに再生医療を生かす可能性について語り合った。

 斎藤さんは、現役時代に右肘をけがした。右肘の靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)が必要だったが、復帰までに1年~1年半はかかるため引退を考えたという。プロ野球選手で前例がなかった再生医療を受け、6カ月で試合復帰を果たした。

 斎藤さんは「試合復帰までが短期間で、これは多くのアスリートを救うだろうと思った」と話した。

 けがの予防に生かす可能性についても触れ、「アスリートは痛くならないとけがに気付かない。痛みがなくても靱帯が緩んできたら治療できるなどの環境があれば良い」と話した。琉球大学病院医学研究科の清水雄介教授、琉球大学病院整形外科の東千夏さんも登壇した。
 (中村優希)