那覇市の知念市長が初の施政方針 「安心し、夢を描けるまち」の実現に全力を表明 那覇市議会2月定例会が開会


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施政方針を述べる知念覚那覇市長=8日、那覇市議会議場

 那覇市議会2月定例会が8日開会し、知念覚市長が2023年度施政方針を述べた。知念市長が施政方針を述べるのは昨年11月の就任後、初めて。「人々が支え合い、安心して生活が送れ、夢を描けるまち」の実現に向けて「全力を傾ける」と述べた。

 子育て支援については、妊産婦に対する相談支援と経済的支援を一体とした「出産・子育て応援事業」を始めるとした。市長選の公約に掲げていた「子どもの権利条例」の制定についても取り組みを進める考えを示した。学校給食無償化に向けて「県内市町村長と連携し、県に対して23年度中の実現を積極的に働きかける」と述べた。

 3月にオープン予定の新たな第一牧志公設市場では、食をテーマにしたイベントを開催する事業者・団体を支援し、同市場に面するアーケードの再整備も引き続き支援するとした。那覇軍港の跡地利用計画や泊漁港の将来構想についても策定に向けて取り組む考えを示した。

 最後に、魅力ある自治体になるには寛容性と多様性が重要だと指摘し「互いの違いを認め、違いを乗り越え、共に手を携えていく」と締めくくった。(伊佐尚記)