【久米島】8日から14日まで、久米島紬(つむぎ)事業協同組合主催で開催している久米島紬フェアー週間で、久米島ウェディングの婚礼衣装が成果発表される。
久米島ウェディングは、ブライダルアドバイザー・ランドオペレーター・久米島紬大使として久米島で活動する、ホームタウンツーリズム久米島の仲宗根麻衣子さんが、2010年から「久米島でも結婚式が島内でできるようにして、お祝いごとを増やしたい」として手掛けている事業。久米島紬事業協同組合の久米島紬販売促進事業で、国指定重要無形文化財になっている久米島紬の泥染め技法を使った、ブラックドレスや婚礼衣装を制作した。
ブラックドレスの制作期間は約8カ月。モデルで久米島紬大使のソラスーホさんのアイデアを基にした。ABC協会認定ブライダルプランナー検定1級を取得し、昨年5月に久米島で初のウェディングサロンをオープンしたクメラシックの石川萌奈美さんも協力し、思いを込めて制作した。
東京で活躍するデザイナー、エナスの中田早紀さんや、東京・久米島を拠点にカメラマンとして活動する福林開さん、ヘアメークには久米島で美容サロンを経営するBloomの安里愛さん、アクセサリーはやちむん土炎房の宇江城昌順さんのイヤリングとカチューシャにするなど、多くの人が協力した。
仲宗根さんは「久米島紬は織り子さんが丹精込めて手作りした久米島の宝物だ。久米島の天然素材だけを使用して作られSDGsにも寄与している。これらの婚礼衣装を新郎新婦さまにお召しいただくことで、人生の晴れ舞台がより意義深い記念になるよう、お祝いしていただきたい」と語った。
久米島紬フェアーは8日から7日間、久米島紬の里ユイマール館で開催している。11日に婚礼衣装発表、久米島紬泥染め探訪を行うほか、12日は無料着付け体験や無料織り体験なども実施する。
(山口英憲通信員)