「ミサイル配備先は未定」官房長官　玉城デニー知事の沖縄配備反対を受け

　【東京】松野博一官房長官は9日午後の会見で、玉城デニー知事が8日に東京都内で行われたシンポジウムで長距離ミサイルの沖縄配備に反対する姿勢を示したことに対し「具体的配備先は決定していない」と述べた。

　一方で「南西地域の防衛体制の強化は喫緊の課題」との認識も示し「厳しい安全保障環境や沖縄の戦略的重要性、3文書の考え方について丁寧に沖縄県に説明することが重要だ」とした。

　玉城知事は8日のシンポジウムで、政府の防衛政策について「もし敵基地攻撃能力を含むような装備を南西地域に持つとしたら、私はそれは憲法の意思とは違うと明確に反対する」と述べていた。松野氏は、この点を踏まえて記者団から「政府の防衛戦略への影響」について質問を受けて答えた。
　（安里洋輔）