第一交通 沖縄の売上高28%増の64億円 バス、タクシー好調 22年4月~12月連結


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第一交通(資料写真)

 第一交通産業(北九州市、田中亮一郎社長)は10日、2023年3月期第3四半期(22年4~12月)連結決算を発表した。沖縄地区の全6事業の売上高を単純に合算すると前年同期比28.2%増の64億7400万円だった。新型コロナに伴う行動制限がないことや全国旅行支援などによって観光需要が伸び、好調なバスやタクシー事業が全体の業績を押し上げた。

 部門別ではタクシー事業が前年同期比54.6%増の10億5400万円。観光需要の回復に加え、レンタカー不足の代替手段としてタクシーの利用が増加したとみられる。

 バス事業は前年同期比42.1%増の38億7400万円。コロナ禍による通勤.通学利用者の減少が続くものの、観光やイベント開催に伴う貸し切りバスの需要が高まり前年同期を上回っている。

 不動産賃貸事業は前年同期比2.7%増の4億9600万円、自動車整備事業は同3.8%増の7億3100万円。不動産分譲事業は同38.3%減の2億1200万円、バスターミナルは同3.1%減の1億400万円だった。グループ全体の売上高は前年同期比3.2%減の654億9600万円、経常利益は同2.1倍の22億9千万円、純利益は同5倍の12億7700万円だった。
 (小波津智也)