琉球遺骨訴訟、京大での保管状況は?現地検証協議へ 大阪高裁


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百按司墓=今帰仁村

 琉球王家の子孫という県民らが、昭和初期に旧京都帝国大(京都大)の研究者によって今帰仁村の風葬墓「百按司(むむじゃな)墓」から研究目的で持ち去られた遺骨の返還を大学に求めた、琉球遺骨返還請求訴訟の控訴審第3回口頭弁論が9日、大阪高裁(大島真一裁判長)で開かれた。

 原告側が前回までに裁判所に求めていた京都大での遺骨の保管状況に関する現地検証について、24日の進行協議で話し合うことになった。原告側は、原告や識者らに対する尋問も求めている。被告の京都大側は書面で、現地検証について「保管状況への著しい支障が生じる」などとして「不要である」と主張している。先住民族の遺骨返還請求権については「本件訴訟における人骨返還請求権の存在を基礎づけるものではない」と反論した。

(宮城隆尋)