グリーンピース抗議船の辺野古停泊を却下 国に不服審査請求へ


この記事を書いた人 志良堂 仁

 沖縄総合事務局(久保田治局長)は4日、名護市辺野古新基地建設に反対するため辺野古沖周辺に停泊予定だった国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船「虹の戦士号」(オランダ船籍、855トン)の許可申請を却下した。2005年、07年に同様の抗議活動を展開した際は許可が出ており、同団体は処分を不服として、行政不服審査法に基づき国土交通相に対し審査請求する。

 同団体によると、総合事務局は辺野古移設工事が始まっていることを挙げ「安全確保の観点から支障が生じかねない」と説明した。
 グリーンピース・ジャパンによると、10月28日に船舶法に基づき大浦湾への停泊許可を申請。第11管区海上保安本部に航行予定を開示し、日米両政府が辺野古沖に設定した臨時制限区域内には入らないことなどを打ち合わせしてきた。
 同団体は「05、07年の来沖時は1、2日で許可が下りていた。辺野古反対で声を上げれば圧力をかけてくる構図だ」と国の対応を批判した。