日米訓練「アイアン・フィスト23」きょう開始 今月下旬から離島奪還訓練も予定


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普天間飛行場

 米海兵隊と陸上自衛隊などによる日米共同訓練「アイアン・フィスト23」が16日から始まる。県内では2月下旬から3月中旬の間、離島奪還訓練などが予定されている。アイアン・フィストはこれまで米本国で開催しており、日本での実施は初。

 装備品は日本側から陸自のCH47輸送ヘリ4機、離島作戦の主要装備品として導入された水陸両用車AAV7と偵察用ボート各10隻、海自の輸送艦1隻とホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)2隻が参加予定だ。

 海兵隊からはCH53E大型輸送ヘリや輸送機MV22オスプレイ、UH1多用途ヘリが参加する。

 ハンセンではヘリコプターで人員を投入する「ヘリボン」や陸上戦闘訓練を計画。空砲も使用される可能性がある。

 県内での訓練はこのほか、ブルービーチ訓練場(金武町)に陸自の水陸両用車AAV7で部隊が上陸。渡名喜村の出砂島射爆撃場(入砂島)では、陸上部隊が攻撃目標を伝え航空機や艦艇が射撃する「火力誘導」の訓練を、日米が連携して実施することを検討している。
 (知念征尚)