シュワブ水域で上陸訓練、公道使用も…日米の離島奪還訓練、沖縄県内で3月5日から本格化


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防衛省(資料写真)

 【東京】陸上自衛隊は16日、この日始まった在沖米海兵隊との共同訓練「アイアン・フィスト23」について記者説明会を開き、沖縄県内では3月5日から離島奪還訓練を本格化させると説明した。米軍キャンプ・シュワブの水域やキャンプ・ハンセン、金武ブルー・ビーチ訓練場を使って上陸訓練を実施する。海からの上陸地点と訓練場の間で一部、訓練参加車両が公道を走る場面もある。

 県内の訓練で参加する人員は陸自が約500人、海自約200人、米海兵隊約700人、米海軍が約200人。海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが最大8機、CH53E大型輸送ヘリが最大4機、陸上自衛隊のCH47輸送ヘリが最大6機が飛行する。

 海からの着上陸訓練には、水陸両用車AAV7は最大10台を使う。ホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)も最大2隻が稼働する可能性がある。

 渡名喜村の出砂島射爆撃場(入砂島)では、日米の陸上部隊が連携して攻撃を誘導し、米軍のF35ステルス戦闘機とAH1攻撃ヘリが射撃する。

 防衛省は16日、共同訓練に使用するハンセンやシュワブ水域などを一時的に共同使用とすることについて日米合同委員会で合意したと発表した。

(明真南斗)