琉銀にESG特別賞 脱炭素経営の取り組みを評価


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ESGファイナンス・アワード・ジャパンで特別賞を受賞した琉球銀行の島袋健常務(中央)ら=20日、那覇市の琉球銀行本店

 琉球銀行(川上康頭取)は20日、環境省主催の「ESG(環境・社会・企業統治)ファイナンス・アワード・ジャパン」の間接金融部門で特別賞(選定委員長賞)を受賞した。沖縄の脱炭素社会実現に向けて同行が昨年9月に構築した「ZEP Ryukyu」が、脱炭素経営の取り組みとして評価された。

 同アワードは今回が第4回で、県内企業の受賞は初めて。島袋健常務は「銀行全体で連携したことが受賞につながった」と喜んだ。「ZEP Ryukyu」はZEH(ネットゼロエネルギーハウス)・省エネ住宅建築に携わる企業が連携し、県内で省エネ普及と啓発を進める枠組み。

 特別賞を受けた間接金融部門は、ESG要素を考慮した取引先の価値向上や産業の競争力強化、地域活性化に貢献する取り組みを表彰する。審査員から「沖縄経済の脱炭素化を進めていくために、県内の産業構造と自行の融資ポートフォリオを照らすなど、メッセージ性があった」と講評があった。

(與那覇智早)