琉球新報社は21日、読者と新聞委員会(主宰・普久原均琉球新報社長)の第51回会合を那覇市泉崎の本社で開いた。末吉康敏氏(県産業振興公社理事長)、諸見里明氏(昭和薬科大付属中・高校校長)、島袋伊津子氏(沖縄国際大教授)、竹内清文氏(NPO法人レインボーハートokinawa理事長)の4委員が教員不足問題や世界のウチナーンチュ大会、昨年の県知事選挙の報道に意見を述べた。
教員不足を取り上げた連載「先生の心が折れたとき」や一連のキャンペーン報道について、各委員は、リアリティーのある現場の声を報じることにより、教育行政の変化につながったと評価した。過酷な現場だけでなく、働き方改革の好事例を取り上げれば各学校に波及するとの提案もあった。
世界のウチナーンチュ大会は移民の歴史や海外で活躍する県系人を紹介するなど、さらなる展開を期待した。知事選については、投票率の低さを懸念し、関心を高める取り組みが必要との指摘があった。
(稲福政俊)