オリックス大城 勝負の8年目 若手台頭 競争に闘志燃やす<疾走県勢2023春キャンプ>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
踏ん張りどころのシーズンに向けて練習に打ち込むオリックスの大城滉二=宮崎・SOKKENスタジアム(謝花史哲撮影)

 プロ8年目で「若くない年齢」へ差し掛かったというオリックスの大城滉二(29)=興南高―立教大出。リーグ連覇、念願の日本一を成し遂げ戦力が充実するチームで「競争率も高い。若手もどんどん入ってきている中で、負けられないという気持ちが強い」と踏ん張りどころのシーズンに向け、気を引き締める。

 2年前のシーズン途中に右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で戦線を離脱。長いリハビリを余儀なくされたが、昨季は初先発した5月の日本ハム戦で2年ぶりの本塁打を放つなど復活を果たした。一時は「二塁・3番」で存在感を見せ、57試合に出場。90打数22安打2本塁打で、打率は2割4分4厘の成績を残した。

 ただ120試合に出場した2017~18シーズンに比べると起用数は減少傾向にある。内野手争いでは、昨季三塁は宗佑磨、遊撃も今年4年目の紅林弘太郎が定着するなど若手が台頭してきた。「復帰できてほっとしたが、自分の立場が危うくなっている。今季は危機感を持ってプレーしたい」と闘志を燃やす。

 キャンプ序盤は持ち味の守備の練習に力を入れた。守りに関しては「自信がある」と譲らない。レギュラー取りには「打たないといけない」と課題は明確だ。「小技、つなぎの役割が求められている」と大事な場面で発揮できる力を磨く。

 けがをしない体づくりを第一に掲げて打ち込んできた春キャンプ。今季は100試合出場で、2年連続日本一の戦力としてチームをもり立てる決意だ。

(謝花史哲)