首里城の「龍頭棟飾」、地元の陶工主体の復元求め あす県庁前で集会 組合「技術も工場もある」


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「龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)」は、首里城の正殿の正面と屋根の両端に配置されていた。

 火災で焼失した首里城正殿の龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)の復元に、沖縄の陶工が主体的に関われるよう求めている壺屋陶器事業協同組合(島袋常秀理事長)などは24日午前11時から、那覇市の県庁前県民広場で決起集会を開く。研究者らでつくる「首里城再興研究会」などと協力して開催する。

 島袋理事長は「沖縄側が主体となれば技術の継承、後継者育成にもつながる。組合には技術も製土工場などもある。多くの人に訴えたい」と話している。県は復元に携わる技術者の態勢を、平成の復元時のノウハウがある県外の制作技術者と、技術継承のため県内若手技術者で構成する案を同組合に示した。同組合は平成の復元に携わっておらず、県は若手技術者を紹介するよう同組合に提案している。
 (宮城隆尋)