新ヘリポート運用で搬送1時間短縮可能に 浦添総合病院、12月に前田に移転


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浦添総合病院(資料写真)

 第30回県ドクターヘリ運航調整委員会が17日、オンラインで開かれ、浦添総合病院の移転開院の運用について話し合われた。浦添総合病院は今年12月に浦添市前田に移転する予定で、屋上に設置されるヘリポートで運用した場合、現場到着から病院への直接搬送に約1時間短縮できることが報告された。

 現状は浦添市港川の浦添ヘリ基地で離着陸し、救急車で市伊祖にある病院まで搬送しているが、乗せ替えや搬送リスクから患者の負担が生じていた。新施設の運用では、スタッフが病院に常駐できるほか、給油も行えるなど、従来の搬送工程が省略できるため、搬送要請が重複した場合でも速やかに対応できるという。

 天候や米軍普天間飛行場の運用次第で離着陸ができない場合は、浦添ヘリ基地と併用していくという。
 (嘉陽拓也)