沖縄の観光収入1974億円、コロナ前の同時期を上回る 22年10~12月 1人当たり消費額も【グラフあり】


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 沖縄県文化観光スポーツ部は24日、2022年10月~12月の観光収入について、前年同期比92.3%(947億円)増の1974億円、人泊数(延べ宿泊数)は同63.5%(226万人泊)増の583万人泊だったと発表した。観光収入は新型コロナ感染拡大前の19年同時期を上回った。観光客1人当たりの県内消費額は同11.5%増の10万4958円で、22年度の目標値8万7941円を上回った。

 19年同時期と比較すると、入域観光客数は21.8%(52万4900人)減となったものの、観光収入は20.3%(333億円)増となった。1人当たりの県内消費額も53.9%(3万6739円)増で、国内客の平均泊数は21.4%(0.54泊)増えた。

 金城康司観光政策課長は、観光収入の増加について「全国旅行支援の影響などから、宿泊単価が高いリゾートホテルの利用が増えた。コロナ禍でオンライン会議が浸透し、人泊数や消費額の少ないビジネスの出張が減ったことも要因だ」と説明した。

 県は昨年発表した第6次県観光振興基本計画で、沖縄観光の「量から質への転換」を目指すとしており、人泊数や観光収入を重視するとしている。

(與那覇智早)