前竹富町長の上告を棄却 最高裁 加重収賄、実刑が確定へ


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最高裁判所(資料写真)

 最高裁第2小法廷(尾島明裁判長)は、竹富町発注の水道事業で入札情報を業者側に漏らし、見返りに計1700万円を受け取ったとして、加重収賄などの罪に問われた前町長西大舛高旬被告(75)の上告を棄却する決定をした。20日付。懲役3年6月、追徴金1700万円とした一、二審判決が確定する。

 判決によると、被告は町長だった2017年と20年に町が発注した海底送水管更新工事の入札で、業者側に最低制限価格を漏らし、謝礼などとして3回にわたり現金を受け取った。

 一審那覇地裁判決は、官民の不正な癒着で社会の信頼を大きく失墜させたと指摘。「現役町長の立場を悪用して犯行を繰り返した刑事責任は重く、実刑は免れない」とした。二審福岡高裁那覇支部も支持した。

(共同通信)