技能検定62人合格 沖縄工、訓練成果を発揮


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2015年前期の技能検定3級で62人が合格した沖縄工業高

 国家資格である技能検定3級に2015年度前期、沖縄工業高から4職種に合計62人が合格した。県内他高校の合格者は多くても十数人程度だが、同校は毎年数十人単位とトップクラスの合格数を誇る。実技用の練習用道具も充実させ、生徒たちは腕を磨いている。

 合格したのは、精度100分の1ミリで金属を加工する「旋盤作業」、配線の設計や診断を行う「電気系保全作業」、工具や測定器、オイルの判定などを行う「機械系保全作業」、鑿(のみ)で木材を加工する「建築大工」。1年生から積極的に受験を意識し、電子機械科の銘苅斉教諭は「生徒たちは放課後のほか、土日や夏休みも返上で練習してきた」と話す。合格者の約9割に当たる54人が1年生から合格した。
 同科1年で旋盤作業に合格した井原遼哉君は「初めてのことだらけで大変だった」、建築大工に合格した垣花蓮君(建築科2年)は「鑿の角度や深さの知識と技能を身に付けるように頑張った」と振り返り、「就職後の仕事に生かしたい」と意気込んだ。