米クルーズ船の寄港を承認 石垣港に来月8日、那覇港は9日に予定 両地域の協議会 沖縄


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那覇港(資料写真)

 沖縄県港湾課は24日、3月8日に石垣港、同9日に那覇港への寄港を予定している米ホーランド・アメリカラインが運営する国際クルーズ船「ウェステルダム」について、関係組織での受入体制の合意が得られたと明らかにした。

 港湾、医療、搬送、観光の関係機関から成る県クルーズ船受入協議会では2月14日に合意している。寄港する港ごとに承認を得る必要があり、八重山地域協議会で同17日、那覇地域協議会では同21日に合意が得られた。

 県港湾課の担当者は「新型コロナ感染症の感染者数などが極端に深刻にならない限りは、予定通り寄港する」と話した。

 日本の国際クルーズ船の受け入れは、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染の発生を受けて2020年3月以降停止していた。業界団体は22年11月に新型コロナ予防指針を公表するなど、受け入れ再開に向けて準備が進められている。

 新型コロナ禍が本格化する前の19年度に沖縄を訪れた外国人観光客249万人のうち、4割を超える106万人が海路を利用した。19年の港別の寄港回数では、那覇港が251回で全国最多だった。観光業界からは、購買意欲が旺盛な訪日客の回復に向けて、受け入れ再開へ期待が集まる。

(與那覇智早)