【中部】沖縄県立高校の卒業式が開かれた1日、米軍普天間飛行場や米軍嘉手納基地周辺では式典中も米軍機の飛来が確認された。式典が行われた午前10時~正午にかけて、普天間高校近くの宜野湾市野嵩では25回、北谷高校近くの北谷町上勢頭では37回の騒音があった。野嵩では、会話がほぼ不可能で「カラオケ店の店内」に例えられる92.1デシベルが記録された。
米空軍嘉手納基地の第18航空団は本紙の問い合わせに対し、午前中にF16戦闘機の訓練があったとし「できるだけ騒音を軽減する運用」に加え「できるだけ早くエンジンを停止した」と回答した。嘉手納高校近くの屋良では午前10時56分に78.4デシベルの騒音が記録された。
普天間飛行場では、式中にP8哨戒機がタッチアンドゴー訓練を繰り返したほか、MV22オスプレイの飛行も本紙記者が確認した。県教育庁は2月7日に沖縄防衛局を訪れ、卒業式や4月以降の入学式当日、米軍機の飛行自粛を米側に要請していた。9月には、各学校の行事日程をまとめた文書も送っている。
(新垣若菜、名嘉一心)