琉球びんがた普及伝承コンソーシアム(屋冨祖幸子代表理事)は1日、琉球紅型を日常的に使用して身近に感じてもらおうと、手染めのスカーフの発売を始めた。全12柄。紅型を取り入れた商品開発に取り組む「やふそ紅型工房」(那覇市)と、琉球王朝時代から続く工房「知念紅型研究所」(同)がそれぞれ6柄ずつ手掛けた。
世界的な高級ブランドが2021年に紅型から着想を得たストールを発表したが、コンソーシアムによると当時県内で関わった工房はなかったという。伝統を受け継いできた職人の手でスカーフを商品化するきっかけの一つになった。
コンソーシアムの小渡あずささんは、手染めで図柄の出方も商品によって異なる1点ものになることに触れ「かりゆしウエアを着る機会が少ない女性でも、沖縄らしさを出したいときに使っていただける」と話した。
スカーフは1枚2万2千円(税込み)。ECサイトの琉球びんがたオンラインストアのほか、今後各イベントでも販売する。
(當山幸都)