沖縄1月景況、「回復しつつある」 3カ月連続判断 おきぎん研


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 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は2月28日、1月の県内景況を発表した。個人消費が緩やかに回復し観光も訪問客数増加などで回復しつつあるが、建設関連は弱い動きが続いていることを踏まえ、県内景況は「新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐ下で回復しつつある」と3カ月連続で判断した。

 【個人消費】スーパー売上高は季節商品の好調や物価高騰の影響もあり全店、既存店ベースともに前年同月を上回った。自動車は新車販売台数が5カ月連続で前年同月を上回り、中古車は16カ月連続で下回った。

 【建設】公共工事請負金額は前年同月比58.6%減の111億1400万円と落ち込んだ。民間工事には持ち直しがみられる。生コン出荷量は中南部や石垣で増加し前年同月を上回った一方、セメントは3カ月連続で下回っている。

 【観光】全国旅行支援や増便で観光客数が伸びたことを背景に、ホテル稼働率はシティ、リゾート、ビジネス全てで前年同月を上回った。客室単価は14カ月ぶりに前年同月を下回ったが、宿泊収入は14カ月連続で上回った。
 (當山幸都)