沖縄1月景気「緩やかに回復」 建設再開で活発 りゅうぎん研


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 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は2月28日、1月の県内景気動向を発表した。消費や観光が回復傾向にあって建設も民間工事に再開の動きが続いているが、前年のまん延防止等重点措置の影響やコロナ感染拡大前となる2019年との比較なども踏まえ、景気は「緩やかに回復している」と判断を据え置いた。

 【消費】百貨店売上高は行動制限のない初商いが盛況で、衣料品や土産品の需要が伸びたことで2カ月ぶりに前年同月を上回った。新車販売台数は観光需要の高まりでレンタカーが増え、5カ月連続で前年を超えた。

 【建設】建設受注額は5カ月連続で前年を上回った。民間工事は6カ月連続、公共は3カ月ぶりに増加した。民間工事の再開の動きが活発化しており、「持ち直しの動きが強まる」と判断を上方修正した。

 【観光】入域観光客数は、アジア方面と那覇空港を結ぶ路線の拡充によって外国人客が4カ月連続で増加。主要ゴルフ場入場者数は2カ月ぶりに前年を上回った。行動制限があった前年の反動増の側面があるものの、単価の高い県外客やビジターの増加で売り上げも増えている。
 (小波津智也)