【北中城】沖縄県を拠点に活動する国際ボランティア団体「HELP OKI」は2月19日、本島5カ所の児童養護施設で、2022年度の卒業を控える高校生21人にスーツなどを贈呈した。贈呈品は同日、北中城村のイオンモール沖縄ライカムで高校生と一緒に3万円以内で必要な品を選んだ。
高校生らはスーツのほかネクタイやビジネスシューズなど、今後を想像しながら商品を選んだ。ボランティア会員は試着姿などを見て「似合っているよ」などとアドバイスした。
初めてのスーツを手にした南部の高校に通う男子生徒は、「大人の世界に足を踏み出した気がする。当たり前の事を当たり前にできる人になりたい」と前を見据えた。保育士を目指している男子生徒は「自分は一人じゃないと感じた。形が違っても、誰かを支えられる人になりたい」と感謝した。HELP OKIのクリス・ネズビット代表は「困ったときはいつでも頼ってほしい。幸せになる事を願っている」と述べた。
(名嘉一心)