「もしかして山城さんですか?」98歳と93歳がトリムマラソン大会で再会、共に完走 ひ孫まで4世代で参加も


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4年ぶりの再会で共に完走を喜ぶ98歳の山城清衛さん(左)と93歳の安村ヨシさん=5日、うるま市の与那城総合公園陸上競技場

 「もしかして山城さんですか」。声をかけたのは、この日親子4代で3.8キロトリムを完走したうるま市の安村ヨシさん(93)。相手は今月10日に99歳を迎えるという山城清衛さん(98)=南城市=だ。山城さんも同じく3・8キロを完走したところだった。2人は4年前の大会にも出場し、高齢者部門で表彰を受けたことで互いを覚えていた。4年ぶりの出場で共に再び完走したことを喜んだ。

 山城さんは会社員を引退後も農業や区長などを務め、忙しく過ごしてきた。82歳まではフルマラソンも完走した。コースを走っている最中に話しかけられた人たちに年齢を伝えると「あやかりたい」などと言われ、ゴール後には「きょうはビールを飲まんとな」と話し、周囲を沸かせた。

 ゴール近くで山城さんを偶然見付けたのは同じく完走した安村さん。健康維持のために85歳にして初めて3.8キロコースに挑戦し、それから出場を続けてきた。ひ孫を含む親子4世代・6人で出場したが、走りは別々という本気モード。1人でゴールした後に「ひ孫には負けたけど、嫁よりは自分の方が早くゴールしたはず」と笑った。
 (島袋良太)