具志川火葬場、隣接地に新たな火葬場を建設 住民「進め方が強引」と不満の声 うるま市


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 【うるま】公益財団法人うるま斎苑(代表理事・中村正人うるま市長)が運営する具志川火葬場の老朽化に伴い、うるま市が新火葬場の建設事業を進めている。3月中に基本計画が策定され、市の試算では建設費など総額で約20億円の事業だ。現在の具志川火葬場の隣接地に新火葬場を建設する予定。市はこれまで地元自治会に2度説明会を開いたが、住民からは市の進め方や建設予定地などに不満の声が上がっている。

 市によると、具志川火葬場は1975年から旧式のロストル式の火葬炉4機を使用している。老朽化や需要の増加に伴い、炉を新設する必要があるという。新しい火葬場は、普及率が高い台車式の炉5機を導入し、1日の最大稼働数が4回から倍増する。2026年度の供用開始を見込んでいる。市は昨年12月と今年2月に地元自治会に住民説明会を開いた。新たな火葬場の建設予定地は県道8号から見えやすいため景観上の問題があるなどと、大半の住民からは不満が上がった。

 具志川自治会の高江洲朝美会長は「住民の意見を取り入れると言っていたのに、決めたことを説明しただけだった。建設に反対ではないが、進め方が強引ではないか」と苦言を口にした。
 (古川峻)