中学生が開発!恩納村産アーサを使った「堅あげポテト」 うんな中とカルビーが共同で、13日から沖縄県内で発売


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カルビーとうんな中が共同開発した「堅あげポテトアーサそば味」=9日、恩納村のうんな中学校
新商品「堅あげポテト」をPRするカルビー江口聡経営企画本部(後列右から2人目)や長浜善巳恩納村長(同4人目)、うんな中の生徒ら=9日、恩納村の同校

 【恩納】スナック菓子大手のカルビー(東京、伊藤秀二社長)と沖縄県の恩納村立うんな中学校(具志堅博昭校長)3年C組の35人の生徒が、恩納村産のアーサを使った「堅あげポテトアーサそば味」を開発した。沖縄の新たなお土産として期待が集まる。13日から県内の土産店や宿泊施設を中心に販売する。

 恩納村が2021年から進めているうんな中学校の生徒による地域課題解決プロジェクト「UNNNA魂」の活動と、〝地元素材の活用と地域文化発信〟を掲げるカルビーの理念が一致したことから、2022年7~11月、カルビーの開発担当者による授業やパッケージの考案など、新商品の開発に取り組んできた。

 9日、同校で発表があり、カルビーの江口聡経営企画本部長は「恩納村の魅力を深掘りできる商品だ」とアピール。3年C組の阪口良誓さん(15)は「アーサの味がしみこんだ、カリカリとかみ応えのある恩納村の魅力が詰まったポテトチップスだ」と自信を見せた。

 恩納村漁業協同組合アーサ生産部会が養殖したアーサを活用している。発表会に生産者として出席した同部会の又吉直樹会長は「商品を通して、沖縄にはアーサという素晴らしい食品があることを知ってほしい」と話した。

 恩納村の長浜善巳村長は「カルビーとうんな中の生徒、生産者らの思いで素晴らしい商品が生まれた」と話した。

 パッケージは生徒たちのアイデアを基にカルビーが三つの案を試作した。投票で、アーサの養殖場を背景に「沖縄土産でーじまーさん。アーサそば味」の表記とともにアーサそば、沖縄らしいハイビスカスとシーサーを融合させたデザインに決めた。1箱6袋(1袋15グラム)入りで、価格は税込み702円。

 カルビーは北海道のジャガイモ活用した「じゃがポックル」を北海道土産として全国で販売するなど、地元素材を生かした地域おこしに力を入れている。

(松堂秀樹)