朝イチで病院済ませ待望の日 日ハムキャンプをデイサービス利用者が見学 球場内エレベーターも「見学しやすい」と好評 沖縄・名護


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タピックスタジアム名護の見学会に参加したデイサービス幸屋の利用者ら=2月22日、名護市のタピックスタジアム名護

 【名護】北海道日本ハムファイターズが春季キャンプを行うタピックスタジアム名護(名護市営球場)で2月22日、名護市内のデイサービス幸屋がキャンプを見学した。市観光協会の協力で実現した。

 幸屋代表の仲本満博さんは「せっかく名護で行われているキャンプなのに、行きたくてもテレビでしか見ることのできない方たちがいる。新しい球場にはエレベーターもあるので、なんとか見学できないか」と、市観光協会に問い合わせたところ、日ハム春季キャンプ担当者から快諾をもらった。

 見学会の実現を喜んだ日ハムファンの男性は、幸屋の利用日を当日に変更。朝一番で病院受診を済ませ、参加した人もいる。新しくなったタピックスタジアムに来るのは皆初めてで、球場では関係者しか入れない「球団指定特別車両専用口」からエレベーター入り口まで、幸屋の車両で入場。3階スタンドに到着すると、見渡す限りの絶景と選手の練習風景に大喜びだった。報道関係者席隣の見やすいスペースで、打撃練習を時間の経過も忘れて、夢中で見学した。

新庄剛志監督のお立ち台

 「清宮幸太郎選手いるよ」「新庄監督、少し見えた」と、熱心に観察し、グラウンドに用意された特設のお立ち台「SHINJO STAGE」に新庄監督が登場するのを期待した。

 仲本さんは「名護の球場はエレベーターもあり、見学もしやすい。来年はボランティアも呼びかけ、幸屋の利用者を全員、試合の見学に連れて行きたいです」と球団関係者に感謝を示した。

(池辺賢児通信員)