【名護】日本自然保護協会は10、12の両日、名護市の大浦湾でサンゴの状態を調べるリーフチェックを実施した。サンゴが海底を覆う割合を示す被度は改善傾向にあり、チョウチョウウオなどの魚が確認された一方、水質の悪化に伴い増えるシアノバクテリアが一部で前回調査(2021年10月)より増えた。
15年からおおむね年1回、定点観測している4地点のうち、3地点を調査した。市安部に近いチリビシは、強風のため調査を延期した。
本島周辺では16年の大規模な白化現象の後、被度は回復傾向にある。今回はハマサンゴの丘で前回比4.4ポイント増の61.9%、沖の瀬で3.1ポイント増の55.0%と回復し、ユビエダハマサンゴ群集は0.6ポイント減の58.1%と横ばいだった。
一方、沖の瀬ではサンゴに付着、増殖し死滅させるシアノバクテリアが前回より増えているのを目視で確認した。
(岩切美穂)